人により、近視・遠視・乱視の程度は様々です。
エスペランスは、透過球面値と加入度数をもとに個々の目の状態に合わせた最適なレンズを自動で計算し設計を変える、新しい発想のレンズです。
被写界深度(ピントが合っているように見える範囲)を広く設計したことで、中心に見ているモノだけでなく、その前後・左右の広範囲までクリアに見やすくなりました。
また、ピントに奥行きが出るので視界の鮮明さや瞳孔の大きさが変わることによる視力低下、また遠視時の歪みの低減にも繋がります。
網膜状に光を結像させることで鮮明な像を得ることができるメガネレンズ。
従来のレンズはピントが合う範囲(深度)が浅く、ピントが合えば非常にクリアに見える反面、少しでも焦点がずれると大きなボケが生じてしまっていました。
被写界深度延長設計は、深度を深くすることによって、焦点位置が多少ずれてもほぼ同等の像が得られるように設計されています。これにより、クリアに見える範囲が広がるのです。
近視の方には、レンズ上方に被写界深度設計を取り入れることでより鮮明な視界を得る「視界ハッキリ設計」
遠視の方には、レンズ下方に被写界深度設計を取り入れた「ゆがみスッキリ設計」。足元が浮き上がる・階段が怖いなどの使いづらさに焦点を当てています。
近くの電柱に焦点を合わせた場合、従来のレンズでは遠くの看板や信号がぼやけて見えます。しかし、エスペランスの視界ハッキリ設計の場合、電柱に焦点を合わせつつも遠くの文字までハッキリ見え、ボケ具合に差があることがわかります。
どちらも同じ加入度2.00のレンズですが、エスペランスのゆがみスッキリ設計の方が歪みが抑えられているのがわかります。被写界深度成分を取り入れることで、プラス度数特有の歪みを軽減する効果があるのです。
従来は、レンズ面の設計のみでしたが、エスペランスは眼の形や屈折までも考慮した新設計を採用しました。近視・遠視の眼軸長の違いを統計データより算出し、処方度数から想定した眼軸長を最適な非球面で設計します。
まだ調整力のある壮年の方や、調整力のない老年の方に対して処方の加入度数によって年齢を考慮した非球面度数を採用しています。